ITエンジニアの仕事はAIで減っていく?将来性と生き残る方法
- ITエンジニアを目指そうと思っているけど、将来性はあるの?
- AIの発展はITエンジニアの仕事に影響はある?
結論としては、AIの発展は、ITエンジニアにとっては良いことだらけです。
AIによって将来なくなっていくと言われている仕事があります。
経済産業研究所資料の「AIが日本の雇用に与える影響の将来予測と政策提言」ではこのような結果がでています。
1位 | 一般事務、受付、秘書 |
2位 | 総務、人事、経理 |
3位 | 製造、生産工程、管理 |
このデータを見る限り、ITエンジニアの仕事が完全になくなることはなさそうです。しかし、すべてのエンジニアが安泰とは言えません。
ITエンジニアの仕事においても、AIに取って代わられる仕事はたくさんあります。
AIに代替されるような仕事ばかりをしている方はピンチです。
AI技術の発展に伴い、徐々に仕事は減っていくでしょう。
- AIに奪われる仕事
- AI時代でも生き残る仕事
これからの時代は、これらの区分が明確になってきています。
では、具体的にどんな仕事がAIに奪われ、どんな仕事が今後も求められるのか? そして、AI時代を生き抜くために必要なスキルとは?

むしろ面倒な仕事をAIに任せて、考える仕事により集中しやすくなっているというのが正しい認識!
この記事では、「AI時代に生き残るためのエンジニアの働き方」について詳しく解説します。
AIで自動化される可能性のあるエンジニアの仕事
AIの技術進化により、以下のような業務は自動化される可能性が高いです。
単純なプログラム作成
AIによるコード補完ツール(GitHub Copilot、ChatGPTなど)が登場し、簡単なプログラムの作成はAIが行えるようになっています。初心者向けのコーディング作業や、定型化されたプログラムの開発は徐々にAIが担うようになるでしょう。
例えば、簡単なウェブフォームを作るだけなら、AIが「ユーザー名とメールアドレスを入力するフォームを作って」と指示するだけでコードを生成してくれます。昔ならエンジニアが一から書いていたコードが、今は数秒で作れるようになっています。

今でも簡単なスクリプトはAIに生成させています。おかげで業務の効率があがっています!
テスト・デバッグの自動化
テストケースの自動生成やバグ検出ツールの進化により、手動テストの必要性は減少しています。AIを活用したテスト自動化ツール(Selenium、Testimなど)が増えており、特に単純なテスト業務はAIによって代替される可能性があります。
例えば、ウェブサイトの動作確認テストでは、以前はエンジニアが手作業で何度もボタンをクリックして確認していました。しかし今では、AIが自動でテストシナリオを作成し、クリック動作もシミュレーションしてくれます。

手作業のバグとりは非常に時間がかかるし精神的にも本当にたいへん!自動化でいつも助かっているよ!
簡単なデータ分析やレポート作成
データの収集・整理・分析をAIが行い、レポートを自動作成する技術が進んでいます。BIツール(Tableau、Power BI)などもAIを活用し、データの可視化や予測分析を行う機能が強化されています。
例えば、営業データの分析をする場合、エンジニアがSQLを使って売上データを取得し、Excelでグラフを作るといった作業がありました。今では、BIツールに「今月の売上の傾向を教えて」と入力すれば、AIが適切なデータを分析し、見やすいグラフを作ってくれます。

SQLの知識がなくても動かせるなら、営業さんだけでも資料を作れちゃうね
インフラ管理
クラウドサービス(AWS、Azure、Google Cloud)の進化により、インフラの自動最適化が可能になっています。Infrastructure as Code(IaC)やオートスケーリング機能を活用すれば、従来のサーバー管理業務はAIに任せられる部分が増えています。
例えば、以前はエンジニアがサーバーのCPU使用率を監視し、負荷が高まったら手動で増強していました。しかし、現在はAIが自動でリソースを調整し、トラフィックの増加に応じてサーバーを増減させることができます。

クラウドサービスの自動最適化はもはや当たり前で、それこそが強みだね
AI時代でも求められるITエンジニアの例
一方で、AIには代替できない仕事も存在します。以下のような分野では、今後もエンジニアの需要が高まると予測されます。
AI・機械学習エンジニア
AIそのものを開発・運用する仕事は、当然ながらAIには代替できません。機械学習モデルの開発やデータ解析の高度なスキルを持つエンジニアは、今後さらに需要が高まるでしょう。
例えば、AIが出す結果の精度を向上させるには、人間の手によるデータ調整やモデルの最適化が不可欠です。たとえば、AIの顔認識機能を改善するには、どのデータを使うかを判断する専門家が必要です。
要件定義・設計ができるエンジニア
クライアントとの折衝を行い、システムの要件を決める仕事はAIには難しい領域です。ビジネス要件を理解し、それを技術仕様に落とし込めるエンジニアは、今後も必要とされます。
例えば、「こんなアプリがほしい」といった抽象的な依頼を、技術的に実現可能な仕様に落とし込む作業は、エンジニアの経験とスキルが求められます。

お客さんは、自分が何を欲していて、どのようなものが必要かを具体的に言えることの方が少ないんだ。これをディレクションしてあげるのも大事な仕事だよ!
セキュリティエンジニア
サイバー攻撃の手口は日々進化しており、AIだけでは完全に対処できません。セキュリティリスクの分析や対応戦略の立案ができるエンジニアは、ますます求められるでしょう。
ハッカーが新しい攻撃手法を開発するたびに、エンジニアはそれを防ぐ新しい防御策を考える必要があります。

セキュリティエンジニアは非常に難しいスキルが必要だから、年収も高いよ!年収1000万以上ということも!
クリエイティブな開発を行うエンジニア
ゲーム開発やUI/UX設計など、創造性が求められる分野はAIに完全には置き換えられません。人間の感性を活かした開発ができるエンジニアは引き続き必要とされるでしょう。
例えば、ゲーム開発では、ストーリーやキャラクターの魅力がプレイヤー体験に大きな影響を与えます。AIが動きやグラフィックを生成できても、プレイヤーが感情移入できるキャラクターや物語を作るのは人間の力です。

AIは新しいアイディアを創造することは得意ではないんだ
ITエンジニアが生き残るために必要な2つのポイント
AIでできない仕事をできるようになる
AIが得意とする分野はどんどん広がっていますが、まだ人間にしかできない仕事や、AIでは解決できない問題もたくさんあります。エンジニアとしてAIを使うだけでなく、AIに代替されない分野での能力を高めることが、生き残りの鍵となります。
- クリエイティブな思考と問題解決能力
- 複雑なシステムやプロジェクトのマネジメント
- 折衝などの営業活動
- 部下育成、チーム牽引
このあたりのどれか一つでも良いので、自分の強みにできそうなものを見つけてください。
AIを使う側になる
AIはツールとして非常に強力であり、今後さらに進化していくでしょう。そのため、ITエンジニアはAIを使いこなす側としてのスキルも磨く必要があります。AIを上手に活用することで、仕事の効率化や、より高度な問題解決が可能になります。
- 自動化ツールの作成
- 新しいIT知識の学習
- 簡単なプログラムの作成や添削
まずはこのようなことからAIを使ってみて、AIを味方につけましょう。
まとめ:AIによって、ITエンジニアの仕事はさらに進化する
ITエンジニアにとって、AIは脅威ではありません。
専門性が高いITエンジニアはこれからも活躍の機会は増えますし、むしろAIを味方につけることによって、さらに高度な仕事に集中することが可能になります。
AIが仕事を奪うのではなく、AIを使いこなせるエンジニアが未来を切り拓くのです。
AIで仕事をとられるとして不安を煽られることも多い昨今ですが、これからITエンジニアを目指したい方も、今はかなりのチャンスです。
ITエンジニアに転職して、さらに活躍する将来を目指してみてください。

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