採用面接で実際に聞かれた11個の質問と回答例【30代未経験からITエンジニア】
- 転職活動をしているけど落ちてばかり。どうすれば合格できるんだろう?
- やっぱり30代未経験でITエンジニア転職は無理なのかな?
- 自分が何度も面接で落とされている理由は?
30代未経験からITエンジニアに転職する際に苦労するのが面接です。
新卒や20代に比べて企業は積極的に採用しにくいので、一般的にはかなり難しいとされており、対策なしで挑むとなかなか合格することができません。
ネット上でも「やめとけ」「ムリ」といったネガティブな言葉が多いので不安に感じることでしょう。
でも大丈夫です。30代の未経験からの転職には、準備や対策法に、一般的な面接にはないポイントがあるだけなのです。
本記事の内容を知って面接に挑めば、30代でも未経験からITエンジニア転職をすることが十分に可能です。
この記事を書いた人

名前 / Name
バキ転ねこ
職業 / Occupation
現役システムエンジニア
元公務員、元営業職
実績 / Achievements
35歳で未経験からITエンジニアに転職活動し
内定を3社(うち2社は上場企業)からGET
営業職の時に面接官経験もあり
採用面接を受ける上でのポイント
転職活動の経験と、面接をする側の経験から、これだけはおさえておくべきというポイントを紹介します。
- 暗記で突破しようと思わない。
- 誠実に答える。
- 会話を楽しんで、面接官と仲良くなる。
暗記で突破しようと思わない。
真面目な人ほど暗記に走ろうとするのですが、非常にもったいないのでやめましょう。
学校の試験とは違い、面接は人柄を見られているので、素晴らしい経歴を棒読みで語ったところで合格にはつながりません。
相手の話の流れに合わせて自然な流れで話さないと、会話がちぐはぐになってしまいますよね。このようになると「なんだか話がかみ合わなかったな」という印象を与えてしまいます。
暗記は何の武器にもならないので、面接の準備をする際は要点を抑えることに注力してください。

大事なのは話の内容だけじゃないよ。面接官は話し方もみているんだ。
誠実に、心を開いた状態で会話をする
ネガティブなことや、答えにくいことまで正直に話す必要はありませんが、嘘やおべっかで乗り切ろうとするのはやめましょう。
採用活動をする際はまず初めに「この人は信用のできる人なのか」、「仲間に入れても大丈夫なのか」、ということを考えています。
ここをクリアして初めて、能力の高さやパーソナリティの精査に入っていくのです。
そのため、嘘をついているのでは?と思われると一気に合格率が下がります。さりげない会話でつく嘘と違って、採用面接での嘘は、質問を重ねていくことで察してしまえることが多いです。
職務経歴に嘘を入れると、転職後でも懲戒解雇などの処分を受ける可能性もあります。源泉徴収や社会保険の加入などでも調べられて、必ずバレるのでやめておきましょう。
会話を楽しんで、面接官と仲良くなる
皆さんは「この人好きだなぁ」と思えるような人と一緒に働きたいですよね。
反面、「この人能力は高いけど嫌いだな」と思うような人とは一緒に働きたくないですよね。
面接官も実は同じ気持ちを持っています。
つまり、面接官に好かれることは面接突破のためのひとつの条件なのです。
堅苦しく型にはまった問答で仲良くなることはできません。そこで大切なのが、感情で会話することです。
リアクションは大きく、楽しそうに話すように心がけてみてください。
「なんかこの人いい人だな」と感じてもらえると、面接は合格できます。
私の場合は、一次面接で趣味を聞かれた時に「筋トレです」と答えた際、面接官が「僕らも最近始めたんですよ!」とおっしゃってくれました。そのまま「もしうちの会社に入ったら一緒に筋トレしよう!」という話にまで盛り上がりました。
その後日、社長との最終面接があり、面接前にその方とお会いしました。「〇〇さんのことはめちゃくちゃ推しておいたので100%大丈夫です!一緒に働きましょう!ところで最近髪切ったんだけどさ…」と、非常に私のことを気に入ってくれていて、合格できるように画策してくれていました。
これは一つの極端なラッキーな例ですが、私が彼との面接で暗記した回答を無感情に言っていただけではこうはならなかったと思います。
なお、この会社は社長面接の数時間後には内定がでました。

一次面接での印象は、次の面接担当者に伝えられていることが多いよ。一次面接の印象が良ければ、以降もプラスの状態からはじまるので、合格率が一気にあがるよ!
面接で必ず聞かれる基本質問6つ
- 自己紹介
- 前職での経験
- 前職の退職理由
- 仕事上の失敗談
- 志望動機
- 入社後のキャリアプラン
自己紹介
- 組織に馴染める明るさがあるか。
- 簡潔にわかりやすく話すスキルがあるか。
- 社会人としての基礎スキルがあるか。
自己紹介で良い印象を与えられないと、後の質問にも響いてしまいます。
この時点で詳しい自己PRを行う必要はありませんので、1~2分ほどで完結に伝えましょう。
自己紹介の流れ | 内容 |
---|---|
冒頭 | 〇〇と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。 |
職務経歴・過去 | 〇〇という経験をしてきました。 |
職務経歴・現在 | やりたい仕事や得意な仕事は〇〇で、御社では××という点で親和性があると考えています |
職務経歴・未来 | 〇〇の部分を成長させながら、××という面で強みをもつ人材として活躍したいです 。 |
結び | 本日はよろしくお願いします。以上です。 |
上記のような流れでゆっくりと落ち着いて話しましょう。
- 話を脱線したり、余計な話はしない。
- 笑顔で朗らかに話す。
- 最後は「以上です」と締めくくって、面接官に話の主導権を返す。
数少ないアドリブが必要ない部分です。
自己紹介については話の構成をしっかり練って、実際に何分くらいで話せるかも測りながら練習しましょう。
前職での経験
- この人が今までに培ってきた能力は何かな?
- うちの会社で活かせる能力は何かな?
面接官はあなたが「どんな活躍をしてきたか」ではなく「その活躍はこの会社で活かせるものだろうか」という意図で質問しています。
- プログラミングで業務改善をした事例。
- チームワークを向上するために取り組んだこと。
- リーダーシップや積極性がアピールできるエピソード。
具体的にこのあたりが話せると良いでしょう。
30代以上で未経験であれば、プログラミングは最低限の能力があることがアピールできればOKです。技術を強くアピールするよりは、チームを引っ張る力をアピールするほうが好印象を与えられます。
また、経験の凄さを語るのではなく、その経験から次の職場で活躍しているイメージを面接官が膨らませられるように話してください。
悪い例 | 良い例 |
---|---|
営業成績で社内1位をとったことがあります。 | 営業成績を伸ばすために、見積作成作業の無駄を削りました(問題解決能力がある)。 |
部下を4人も抱えていました。 | 営業所の売り上げが上がるように後輩育成に力を入れました(育成力がある)。 |
営業で売上を上げる能力をアピールされたところで、ITエンジニアとしてどのような活躍ができるか想像できないですよね。
それとは対称的に、既存社員のコミュニケーション能力を課題と感じている企業は多いので、後輩育成力やリーダーシップの方が強みにできます。
営業の面接官をしていると、「営業成績1位」「営業成績1000万」といった実績のアピールしてくる人が非常に多いです。数字は話の説得力を持たせるためには大事なのですが、何人中の1位なのかとか、どのくらいの規模の会社なのかによってこの数値の凄さって異なりますよね。
その数字に客観性がないことにも気づけないということで、私の場合は営業の面接であってもこのようなアピールについては減点対象としていました。相手がどう受け取るかという視点は必ず必要ですね。

面接官の視点で自分が魅力的に見えるかどうかを考えよう。
前職(現職)の退職理由
- どうして今の職場だとだめなのかな?
- うちに来てもすぐに辞めてしまうなんてことはないかな?
ほとんどの人にとって、退職理由はネガティブな理由が多いはずです。
- 人間関係
- 労働環境
- 待遇
しかし、面接官は本当の話や愚痴を聞きたいわけではありません。ネガティブな話は新しい職場での活躍するイメージとリンクしないどころか、不安材料にしかなりません。
ネガティブな話はポジティブに変換することが大切です。
退職理由 | ポジティブ変換の例 |
---|---|
給与が低い | 年功序列でモチベーションにつながらない。経験やスキルが評価につながるような世界で自分を磨きたい |
仕事が合わない | 仕事で業務改善を考える機会があり、プログラミングを独学して改善した。このスキルをもっと磨いて活躍したいと考えるようになった |
残業が多い | 家族に負担をかけていたため、仕事と家庭のバランスを取れる仕事がしたい |
仕事の失敗談
- 失敗した時に隠したりせずにリカバリする能力があるかな?
- 失敗に対するメンタルの強さはあるか?
- 失敗から学ぶ力があるか?
今までの仕事で大きな失敗をしたことがあるかどうかも、ほぼ確実に聞かれます。
この質問は、失敗をした時のリカバリの仕方や心の持ち方で、成長性のあるマインドセットかどうかを判断しています。
失敗談を話すのはカッコが悪いようにも感じますが、実は堂々と失敗談を話せる人は他人に信用されやすく、好意を持たれやすいのです。
安心して失敗談をしましょう。とはいえただただ失敗談を披露すれば良いわけではありません。
- 失敗した時にどのように感じたか。
- 失敗をどのように立て直したか。
- 失敗の後どのような成長をしたか。
- 失敗を糧に改善ができていえるか。
- 失敗を振り返ってどのように感じるか。
全てではなくてよいので、このような部分をポジティブに話しましょう。
私の不注意なのですが、ちょっとした入力ミスが大きな問題へとつながったことがありました。ミスが発覚した際は気が動転してしまいましたが、今からできることを考えてなんとか被害を最小限に抑えられるように動きました。
ミスをした日はさすがに落ち込みましたが、冷静になってみると、いつかはミスが起こるような仕組みになっていたことにも気が付きました。私が今後いくら気を付けても、このままでは同僚や後輩もいつか同じミスをするだろうと感じたので、システムでヒューマンエラーを防ぐような仕組みを作るべきだと上司に進言しました。その後実際に新しい仕組みを導入して、誰もミスを起こさないで済むように改善をしました。
志望動機
- どこに魅力を感じてくれたのだろう?
- 生半可な気持ちで面接に来ていないかな?
- きっちりうちの会社のことを調べてきてくれているかな?
志望動機は「御社の価値観に共感して~」のような、薄っぺらい出任せはすぐに嘘だとバレます。
- 企業の募集やHPをよく読む。
- 自分だとどの能力で活躍できるかを想像する。
- 企業の求める人材像とマッチする志望動機を作成する。
どこでも通用する万能な答え方はありません。もしかしたら採用後に何年も一緒に働く職場かもしれませんし、きちんと相手のことを知って誠意をもって志望動機を話しましょう
募集を見ていると、〇〇という内容が気になりました。あまりこういったものは他の企業さんだとお見掛けしないので、「おっ、なんだかおもしろいな」と思ったんです。また、そういう仕事であれば私の××の経験が使えそうですし、もし一緒に働くことができたらうれしいなと思い、応募をしました。
入社後のキャリアプラン
- 長く働くつもりでいてくれているかな?
- 募集と希望のミスマッチは起きていないかな?
会社で長く働いてくれるかどうかを判断するために、面接官はキャリアプランを聞きます。
したがって、20年後までの壮大なプランを話す必要はありません。
そもそも未経験でのITエンジニアなので、まだこの業種の世界を知る前です。あまりペラペラと話したところで、やはり薄っぺらいのです。
ITエンジニアは最初の経験さえ積むことができれば好条件で転職できるケースが多いので、2,3年の経験年数稼ぎのための踏み台にしてすぐ辞められても困ります。
よって、闇雲に経験を積んでスキルを磨きたいというのをアピールするのもあまり効果的ではないでしょう。私はここはある程度正直に答えるのが良いと思います。
キャリアについてはエージェントさんにも相談しているのですが、絶対にこうなりたい!というのはまだ定められていないです。ただ、私が大学卒業後からずっとエンジニアをしている人と同じ道を歩もうとしても、そこに人材としての価値はないのかな、と思っています。ただ、私は営業や企画の仕事もしてきたので、別部署や顧客の要望を理解したり、それを言語化する能力はあると思います。専門性だけで勝負するというよりは、そういった他のスキルを掛け合わせながら、専門的なエンジニアだけでは足りない部分を補う役割をできたらいいなと思っています。
答えを持っていなかったとしても、このように柔軟かつ真剣な考え方をもっていることを正直に話してアピールしましょう。
この答え方で「それはダメだよ」と言われたことはありません。もし多少企業が思い浮かべる人物像と違ったとしても、この答え方であれば「うちはこんな風なキャリアパスを想定しているんだ」と教えてくれることが多いです。そうなればラッキーです。
「なるほど、そういう役割もあるんですね!じゃあ具体的には入社後1年以内に〇〇で、そのあと~~というキャリアプランになりますね」と同調すれば、企業の求める模範解答がその場で作れます。

人は他人の悩みにアドバイスするのが好きです。こちらが真剣であることが伝われば、親身になって色々なことを教えてくますよ。
面接で実際に聞かれた質問
必須質問以外でも、実際によく聞かれた質問の一例を紹介します。このあたりの質問にもすぐにうまく答えられるかどうか確かめておきましょう。
- 今までと同じ職種ではなくITエンジニアを志望する理由
- これまでの作成物の概要や工夫したこと
- 〇〇(言語、Linux、Git、データベース等)を使ったことがあるか
- 何か聞いておきたいことはあるか(逆質問)
- その他の質問
今までと同じ職種ではなくITエンジニアを志望する理由
- 同職種で転職をすればもっとスキルを磨いて強みが活かせるのでは?
- ITエンジニアに自分が向いていると思ったきっかけ・根拠は?
- ITエンジニアでないといけないのか?
日本ではマルチな働き方に対しての理解が今なお低いです。なので、職種が変えることについては「一貫性がない」「思慮が浅い」といったネガティブイメージを抱かれてしまいます。
なこのネガティブイメージを払拭するような熱意や転職の決意に至ったエピソードを話して、面接官の不安を取り除くような話をしましょう。
- スキルを身に着けたいから
- 給料をあげたいから
- リモートワークができるから
意欲を見せるつもりでスキルを身に着けてキャリアアップしたいという回答をする人が多いですが、これはあまり良い回答ではありません。自分の成長のために会社を学校のように選んでいるかのように見えるからです。
また、今の環境ではだめなの?という疑問が必ずわくので、そのあたりにも触れておきましょう。
自分の営業方法を追究して売上を上げることを考えるのも好きですが、ツールで業務改善をした方がチーム全体として大きく利益貢献できていることに気づきました。ただどこまで行っても個人かつ今の会社での開発となると、やれることの限界も感じてきました。
ITエンジニアの仕事をこのレベルでとどめるのではなく、もっと上に挑戦したいと思ってITエンジニアに転職することを決意しました。
企業側もスキルをどんどん身に着けてほしいおもっていますし、成長できる人材を求めています。しかし、それはあなただけのためではなく、その企業で活躍してもらうためです。伝え方によってネガティブにならないように気を付けながら伝えましょう。

企業目線でどう見えるか、自己中心的な考えになっていないかがポイント!
これまでの作成物の概要や工夫したこと
- 現時点でどの程度の実力があるか
- 自分で調べたり成長する能力はあるか
- チームで貢献できる素養があるか
現時点での実力の程度については、それほど重要ではありません。会社に入ってから成長させることができるからです。
趣味の工作のようなプログラムでは価値は生まれないので、どのような視野を持ってプログラミング技術を活かすことを考えたり、問題解決のプロセスに取り組んでいるのかをアピールする必要があります。
作成物の目的、仕組み、苦労したことを話しましょう。
今の会社では、月に1度、経理に提出する資料作成のために転記作業をしていて、これが何十時間とかかり、ミスも多発して困っていました。それをVBAで自動化して解決しました。これを他の人にも使えるようにと、ボタンを設置して配布もしました。ところが予想外の使われ方をしてエラーが起こったりして…。今は何をされてもエラーが起こらないように丁寧に作る難しさに格闘しています。
〇〇(言語、Linux、Git、データベース等)を使ったことがあるか
- うちで使っている言語やシステムになじみがあったら嬉しいな
よく聞かれるし、使ったことがないことがほとんどなので回答する側としては焦ってしまいます。でもあまり重要な質問ではないので安心してくださいね。
使ったことがある場合はラッキーです。その旨を伝えてください。
使ったことがない場合も、ただ、面接官も使ったことがあると思って聞いていないことも多いので、正直に答えましょう。
プログラミング言語はたくさんあるとはいえ、言語が変わっても基本原理は同じです。VBAが習得できたらPythonでもJavaScriptでも習得できます。
LinuxやGit、データベースも使っていれば慣れてきます。
これから学習すれば良いだけなので、減点にはなりません。

私もこの質問を2社からされて「使ったことはありません」と答えましたが、面接は2社とも合格しました!
何か聞いておきたいことはあるか(逆質問)
- この人に内定をだしても本当に来てくれるだろうか
- うちの会社に魅力を感じてくれているだろうか
- 何かこちらから説明しておくべきことの不足はないだろうか
企業は内定を出すと採用募集を止める必要があり、この間は採用活動をすることができません。
つまり、内定を出したにも関わらず内定辞退をされることは、機会的な損失にもつながるので避けたいのです。
よって、他に行っちゃいそうだな、と思われないように、会社に入る意志があることを読み取れる回答をしましょう。
もし逆質問を苦手と感じるようだったら、事前に企業ホームページや募集要項を読み込んで、話の材料を集めておくようにしましょう。
先ほどのお話にも出た〇〇の部分があまりうまく想像できていないのですが、これってどのようなチームでどのような流れで動いているのですか?
なるほど、では私に求められている部分は××で、それだったら私の得意分野も活かせそうですね!
その他の質問への対応方法
面接がうまくいくかどうかは、面接官との相性などの運も強いです。
人事の人であれば教科書通りの質問が多いですが、経営者やエンジニア出身者が面接官だった場合は色々な切り口での質問がくるため、その場のアドリブで乗り切る必要があります。
このような場合も、考え方は他の質問と同じです。
- 質問の意図は何か。
- 相手が不安に感じていることは何か。
- どんな人材を欲しがっているのか。
これらのポイントで相手を観察して回答をしましょう。

採用する際に面接官が抱く不安を想像しよう!
人はポジティブな情報よりも、ネガティブな情報にはるかに強く反応します。
熱意やスキルをアピールするよりも、相手の不安をゼロに減らすことを優先しましょう。
未経験でITエンジニアに採用されるための面接対策
面接を疎かにしている人は多いですが、他の候補者よりも自分を選んでもらうためにできることはやっておきましょう。
- 準備を徹底する。
- イメージトレーニングをしておく。
- 記録をする。
準備を徹底する
- 企業のHP、募集要項など、企業の情報を集める。
- 面接官の情報(人事なのか、技術者なのかetc.)を頭に入れておく。
- 想定問答集を作る。
アドリブだけで乗り切るのはかなり困難ですので、準備の時点で不安要素をつぶしておきましょう。
本記事で紹介されている質問だけでもいいので、自分なりの回答を作成してください。
このように言うと、カンペを作成しようとする人がいますが、本質的ではありませんのでやめておきましょう。想定の問答だけが来るわけでもないし、自分の言葉じゃないな、とすぐに見抜かれます。
面接をしていた時の私の経験ですが、リモート面接ならバレまいと、カンペを読んでいる候補者がたまにいます。残念ながら目線や話し方ですぐにばれていますので、やめましょう。
逆質問や話のきっかけのための単語を用意しておく程度であればわからないし、していたところで嫌な気分にはならないので問題ないです。
イメージトレーニングをしておく
準備ができたら、実際に口に出してイメージトレーニングをしてみましょう。
- これは言わない方がいいな
- 話してみるとうまくまとめられないな
- 話してみるとこの説明が長すぎるので削った方がいいな
実際にイメージトレーニングをしてみると、うまくいかなかったり、改善する部分があることに気づきます。少しずつ整理と修正をつづけましょう。
ある程度よくなってきたら、スマホで録画もしてみてください。
自分の姿や声を見るのは恥ずかしくて嫌な気持ちになってしまうのはわかります。でも効果は抜群で、ここまで準備する人は少ない分差が出るのでぜひやってみてください。
- 顔がこわばっていて全然笑顔になっていないな。
- 声のトーンが暗いな。
- 「えー」が多くて聞き取りにくいな。
色々な課題が見つかるはずです。

問題はまず「認識」しないと改善のしようがないよ!他の候補者と差をつけるためにもしっかりやろう!
失敗を記録をする
- 想定外の質問で回答に詰まってしまった。
- 現職に対して少し愚痴っぽい言い方になってしまった。
- 上手く話しをまとめられず、回答が的外れになってしまった。
入念に準備をしていても、手ごたえバッチリの完璧な面接にはならないことも多いです。
このような失敗は必ず記録を取ってください。そして、どのように回答すべきだったかを熟考してください。
これを繰り返すことで、同様の質問への失敗を防ぐと同時に、自分の考えの核のようなものがどんどん固まってきて、他の想定外の質問への対応力もあがっていきます。
転職エージェントへの報告
転職エージェントでは、手ごたえ報告のメールを入れるシステムがあったりします。
- 面接の雰囲気
- 面接で聞かれた質問の内容
- 企業に抱いた印象
- 志望度
このようなことを報告します。おそらく他の転職希望者さんのための情報収集もあるのですが、これを上手く利用しましょう。
質問の内容をお伝えするとともに、「私は〇〇という回答をしてしまったけれど、あまり良い印象を持たれなかったのではと思っています」と、自分なりの失敗や分析を書いておくのです。
私が利用した社内SE転職ナビでは、このメールをしっかり読み込んで、いつもフォローの電話をくれていたのですごく助かりましたし、学びにつながりました。
- その部分の質問の意図は〇〇だから、回答は××にした方がよかったですね
- その回答は失敗していないので気にする必要はないですよ
- 誤解するような表現をしちゃったかもしれないと心配していたと、採用担当さんにフォローで連絡入れときますね!
これがあったからこそ、少しずつ面接に強くなって内定をたくさんいただけたのだと感じています。
まとめ:未経験のITエンジニアは面接の準備が大事
30代で未経験のITエンジニアに転職するのは難しいです。しかし、面接官が何を考えているかを知り、どのような回答が適切かを考えるとそこまで難しいものではありません。
- 基本質問や本記事で紹介した質問への回答を用意する
- イメージトレーニングをしてブラッシュアップする
- 面接官の不安材料をすべて取り除く
- 面接官が欲しがっている人材にマッチする部分をアピールする
- 面接官に好かれるように心を開いて話す
- 面接の失敗を記録する
- 転職エージェントにもフォローをもらって次に活かす
最初はうまくいかないかもしれませんが、上記のポイントを繰り返し実施していくと少しずつ成長します。
転職活動は大変ですが、今後の人生に大きな影響を与えるものです。あきらめずにがんばりましょう!
本サイトではシステムエンジニアとして働くことを目指す方を応援する情報を発信しています。システムエンジニアに興味がわいた方は、他の記事も参考にしてみてください。